菊地武彦 個展

2025年7月17日より菊地武彦の個展を開催いたします。
3年ぶりとなる本展では90年代の過去作品から新作までを展示いたします。
菊地の作家として貫き通す信念と進化を同時に体感いただける展覧会です。

【展覧会名】菊地武彦 展
【会期】7月17日(木) – 8月5日(火)
【時間】10:00 – 18:00
【定休日】水曜
【場所】ギャラリー碧

そして足利市立美術館では7月19日より大型作品を中心とした大規模な個展「アナムネーシス -想起する景-」が開催されます。
是非併せてご高覧ください。

菊地武彦|Takehiko Kikuchi
1960年 栃木県生まれ
1984年 多摩美術大学大学院修了
現在 栃木県足利市にて制作

[おもなグループ展]
1979年 行動美術展(東京都美術館ほか)
1983年 北関東展(栃木県立美術館)
1985年 文化庁主催現代美術選抜展(89年)
1987年 栃木の作家展(栃木県立美術館)
1989年 安田火災美術財団奨励賞展・新作秀作賞受賞(東郷青児記念・損保ジャパン日本興亜美術館)(91年)
1991年 現代日本美術展(東京都美術館ほか)(92年、93年、94年、95年)
1993年 軽井沢ドローイングビエンナーレ(脇田美術館ほか)
1994年 VOCA展(上野の森美術館)
1995年 今日の日本画−第13回山種美術館賞展−(山種美術館ほか)、足利ゆかりの作家展(足利市立美術館)、線について−不在のモダニズム不・可視のリアリズム−(板橋区立美術館)、斉藤典彦・寺田和幸とのグループ展「ボディラインはあなたのために」(フタバ画廊)
1998年「日本画」純粋と越境−90年代の視点から(練馬区立美術館)
2000年 VOCA展(上野の森美術館)、両洋の眼(日本橋三越他)、栃木県美術の20世紀Ⅱ・「千年の扉」展(栃木県立美術館)
2001年 日本画・現代と革新(天竜市立秋野不矩美術館)、武彦VS健彦(ギャラリーイセヨシ)(菊地武彦・菅原健彦展)
2002年 墨に五彩あり?(練馬区立美術館)
2003年 あるサラリーマン・コレクションの軌跡~戦後日本美術の場所~(周南市美術博物館・三鷹美術ギャラリー・福井県立美術館)
2006年「画家がいる『場所』−現代絵画の中の記憶・風景・身体」小杉放菴記念日光美術館(日光市)、「現代『日本画』の展望−内と外のあいだで」和歌山県立美術館
2009年 両洋の眼展(日本橋三越他)
2010年 畑中優×菊地武彦(ギャラリー風)(~12年)、菊地武彦・湯村光展 DOKA Contemporary Arts (青山)、イノセント(東邦アート)(~15年)
2011年 I氏コレクション展(高崎市美術館)
2012年 東山魁夷記念 日経日本画大賞展(上野の森美術館)、館林ジャンクション−中央関東の現代美術(群馬県立館林美術館)、公募展ベストセレクション美術2012(東京都美術館)、光あれ!−光と闇の表現者たち(栃木県立美術館)
2014年 褻にも晴れにも−菊地武彦×武田州左−(銀座井上画廊)
2015年 線とかたちの大冒険(佐野市立吉澤記念美術館)、今どきアート/コレクターI氏の密かな楽しみ(富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館)
2016年「学芸員を展示する」栃木県立美術館
2017年 光と色彩-大森薫子・菊地武彦・桑原弘明(高島屋本店・東京)、額装の日本画(栃木県立美術館)
2018年 コレクションの20年II 1950年代から現代へ(小杉放菴記念日光美術館)、古民家に棲む 菊地武彦・田沼真澄・牧田草平(栃木)
2020年 10のテーマでアートをつなぐ(群馬県立館林美術館)
2022年「描く」を超える 現代絵画 制作のひみつ(小杉放菴記念日光美術館)
2023年 富岡EXHIBITION TT展(富岡製糸場西置繭所)、色彩散歩 コレクション展2023(足利市立美術館)
2024年 線-表現の究極-(小杉放菴記念日光美術館2-4月)、The 日本・画 -大川美術館のコレクションを中心に(大川美術館)、機能性ポリビニールアルコール製品による膠への応用研究展(アートスペース羅針盤)

[おもな個展]
1984年 ギャラリー山口(銀座)
1987年 日辰画廊(銀座)’89年・’93年
1993年 ギャラリーインザブルー(宇都宮)
1994年 ギャラリーイセヨシ(銀座)
1995年 ギャラリールネッサンス(新宿)
1996年 資生堂ギャラリー(銀座)、ギャラリーYOU(京都)
1997年 フタバ画廊(銀座)、ギャラリーインザブルー(宇都宮)、アートギャラリー閑々居(新橋)
1998年 ギャラリーYOU(京都)
1999年 フタバ画廊(銀座)、ギャラリー銀座汲美(銀座)
2001年「土の記憶」・アートギャラリー閑々居(新橋)、「土の記憶」・東邦アート(銀座)
2004年「土の記憶」・東邦アート(銀座)、「月次絵」・アートギャラリー閑々居(新橋)
2007年「五風十雨・五十部の細道図」・東邦アート(銀座)、松坂屋本店(名古屋)
2008年「土の記憶」ギャラリー碧(足利)
2009年「平地林」ギャラリーインザブルー(宇都宮)、「武蔵野は」コートギャラリー国立(国立)
2010年「雨・土・光-循環の風景」ギャラリーファンタジア(佐野)
2011年 菊地武彦展(Plusプリュス・アートフェアー)(新橋)
2012年 菊地武彦展(アートギャラリー閑々居)(新橋)
2013年 菊地武彦展・ギャラリー碧(足利)
2014年「月次絵Ⅱ」・アートギャラリー閑々居(新橋) 「天円地方」・REIJINSHA GALLERY(銀座)
2015年「線の形象」・REIJINSHA GALLERY(銀座)
2016年「菊地武彦のしごと・2009年~2015年」ギャラリー碧(足利)
2017年 菊地武彦展 -2011~2017-(FEI ART MUSEUM YOKOHAM・神奈川)
2019年 線の形象 つづらおり・遠望 (ギャラリー碧・栃木)
2021年 菊地武彦展 With Drawings(アートギャラリー閑々居・東京)
2022年 菊地武彦 With Drawings(ギャラリー碧・栃木)
2025年 菊地武彦 anamnesis -想起する景-(足利市立美術館)、ギャラリー碧(栃木)

[パブリックコレクション]
東郷青児記念・損保ジャパン日本興亜美術館 足利市立美術館 練馬区立美術館 栃木県立美術館 小杉放菴記念日光美術館 群馬県立館林美術館 茨城県近代美術館(寄託)

[その他の活動]
2005年 文明に沿って(イースター島、中東~イタリア)成果報告(私学援助金の支援を得て)
2008年 五風十雨・五十部の細道図に寄せて(多摩美術大学研究紀要)
2012年 栃木県文化奨励賞受賞
2014-16年 産業マテリアルおよびスラグによる岩絵の具への応用研究(科学研究費助成事業)
2015年 2014年の展示(月次絵Ⅱ・天円地方)によせて(多摩美術大学研究紀要)
2017年 岩絵の具入門(日本画の材料で自分の色を作ろう)ひらめきときめきサイエンス採択
2020年 Collective Exhibition of Macao Visual Arts 2020 審査員
2022-24年 機能性PVAL製品による膠への応用研究(科学研究費助成事業)
現在 多摩美術大学油画科教授

菊地武彦「With Drawings 2020-2022」


9月29日より菊地武彦の個展「With Drawings 2020-2022」を開催いたします。
3年ぶりとなる本展は大作を含む新作ドローイング作品を15点発表予定です。


会期 2022年9月29日(木)‐10月11日(火)
時間 10:00-18:00 
定休日 水曜日(会期中10月5日)

2020年頃からドローイングを中心に描いている。長年岩絵の具を中心に制作していたが、ドローイングは岩絵の具を使用せずにチャコール(木炭)などで描いている。

 いつもエスキースなしで描く私のやり方は、材料にかかわらずドローイング的といえるが、色材の変更は様々な変化をもたらした。実感するのは画面との距離感だ。色材は前掲のほかにグラファイト(黒鉛)やパステルなどを使用するが、これらの材料の特徴は色材を直接手に持って描くことだ。それにより身体と画面が近づき、また線を消したり擦ることで画面に触れながら描く事態も起こる。つまり直接性が強くなり、同時に原始性も強くなっていく。

 ドローイングにおいて身体性を伴った線を引くことは、固まった思考や癖をほぐすストレッチに似ている。ここ数年、場所に起因する制作をおこなっていたが、今回はそれが前面に出ていない。コンセプトを打ち出す明快な志向がないところが、自分にとってのドローイングなのかと思っている。そこでは自分の引いた線に驚く事態も発生する。直接性によって画面は出来事のような性格を帯び、一回性を獲得し、そのときその場での身体が定着されるからだ。

 このようなドローイングについて、的確な言葉がまだ見つからないが、ホイジンガが人間を「ホモ・ルーデンス」(遊戯人)と定義したことを思い出す。文化や芸術は崇高な遊びの中から生まれてくるというのだ。(ただホイジンガ自身は直感的絵画や抽象絵画は認めなかったのだが)そしてこれらのドローイングによって、何か新たな制作の扉の前に立っている感覚が、たしかにある。          

テキスト 菊地武彦

開催情報2-13

碧では、引き続き常設展示を行っていますが、随時内容が変化しております。
少しづつ暖かくなってきたおり、ぜひお立ち寄りください。

現在、西側の部屋では菊地武彦作品をまとめて展示中です。旧作の小ぶりなものを展示してみました。現在の作品とはまた違った味わいがあります。変化を比べてみるのも、また楽しいものです。

アーティスト情報3-21

昨年の秋に当ギャラリーで個展を開催した、菊地武彦さんの作品が小杉放菴記念美術館で展示されます。

2020年4月11日から5月31日まで

フライヤーに大きく作品を取り上げてくださっています。
*現在も小杉放菴記念美術館は開館しております。

美術館とともに、日光で桜を愛でるのも良いかと思います。

常設展示にてギャラリーでも菊地武彦作品を展示中です。ぜひ帰りにお立ち寄りくださいませ。

菊地武彦・菊地匠 展

展示名  菊地武彦・菊地匠 展

会期

2020年 1月30日(木)~ 2月11日(火・祝) 休:5日

展示内容

「足利風土祭」この足利の季節イベントに合わせまして、ギャラリー碧では、足利出身の作家 菊地武彦・菊地匠による2人展を開催いたします。共に、昨年は個展を当ギャラリーにて開催いたしました。今回は、旧作を中心に、昨年の個展とは一味違ったラインナップで展示いたします。個展に足を運んでいただいた方々も、また新たな作家の一面が発見できると思います。ぜひご覧ください。

 

菊地武彦 個展11/12までです

先週から開催中の 菊地武彦 個展 線の形象 つづらおり 遠望 11/12火曜日までです。

後で行こうと思っている方、あっという間に終わってしまいます。

特に大作はこの機会を逃すと、ギャラリーではご覧いただけませんので期間中にぜひお越しください。

図録が届きました


11月1日の個展開催に合わせて、北口ウィンドウの壁をきれいに塗りなおしております。

交通量の多い通りに面しているので、車で通りながら作品をちらっと横目に見ている方も多いのではないでしょうか。

今回、個展開催中に展示する作品は図録にも掲載されているお薦め作品です。

 

さらに、図録も届いております!限定100部は小さな作品付です(活版プリントに手彩色)

早い者勝ちですので、期間中にぜひ手に取ってご覧になってください。

線の形象【菊地武彦 個展】

「線の形象2019-2, 2019-5」2019年 紙に岩絵の具・水彩・他 200×400cm, 200×300cm

 

展示名  線の形象 つづらおり 遠望

会期

2019年 11月1日(金)~ 12日(火) 休:6日

展示内容

この度、ギャラリー碧では足利出身の作家 菊地武彦による個展「線の形象 –つづらおり 遠望– 」を開催いたします。当ギャラリーでは4回目の個展となります。

紙に岩絵の具という素材を用いつつも、日本画といった言葉では一括りにできない現代アートとしての表現を追求してきた、菊地武彦。今回は、近年新たに取り組んでいる「線の形象」というテーマ作品を発表いたします。すべて今回の個展に向けて制作された新作で、屏風風に床から立ち上がるように置かれた大作をはじめ、約15点前後をご紹介いたします。

個展に合わせて図録も出版されます。2010年以降の作品と今回の新作を主に載せたものですが、初期の作品も最後に紹介され、菊地武彦がたどってきた軌跡をたどることができます。
今までの遍歴を知る方もそうでない方も、図録を眺め、そして新作と実際に向き合うことで、菊地武彦が辿ってきた世界観を味わうことができます。

 

11月の個展にむけて

本日は、11月に個展を開催する菊地武彦さんが、作品撮影を行っております。後、2か月と少し。どんな展示になるか、楽しみですね。

今回は図録も出す予定です。今回の個展作品に加え、過去の作品も掲載、菊地武彦の作品遍歴を見通せる、素敵な図録になりそうです。

発信 THE ARTS OF ASHIKAGA

 

展示名  発信 - THE ARTS OF ASHIKAGA –

会期

2018年 9月20日(木)~ 10月2日(火)

展示内容

足利市美術館で開催される長重之の展覧会に合わせまして、足利出身の作家を中心に展示いたします。

長重之のレリーフの作品や菊地武彦の大作を中心に、若手作家作品もご紹介いたします。美術館と合わせて、ぜひ足をお運びください。

 出展作家

長重之、菊地武彦、牧田草平、菊地匠 他 

お電話でもお問い合わせを受け付けております。気軽にご連絡ください。TEL (0284-21-3258)

開催情報8-17

夏季休業が明け、ギャラリーはいつも通りお客様をお迎えしております。

外の暑さと喧騒を避けて、ぜひ足をお運びください。
現在は、菊地武彦さんの大きめの作品を中心に展示しております。

記録集が届きました!

今年5月に開催した「古民家に棲む」の記録集が届きました。

作家さん達が協力して、出来上がった記録集です。

菊地武彦、田沼真澄、牧田草平、それぞれの展示の写真、そしてARTあしかが実行委員会の山下さん、民俗学研究科の川島さんの文章も載っています。

ギャラリーにお寄りの際は、ぜひご覧ください。サマーマーケットでは、引き続き「古民家に棲む」で展示した牧田作品を展示致します。

「古民家に棲む」初日です

あしかがアートクロスの展示「古民家に棲む」本日19日から初日を迎えました。JR足利駅北口から、すぐ歩いて行ける距離の古民家を活用した展示です。多くの方が早速訪れていました。会場と一体となった展示ですので、画像で観たのと会場で感じる雰囲気とは、また別物です。会場で観た方が、ずっと感じるものがありますね。

27日までですので、お見逃しなく!

常設展の様子9-4

IMG_5601

毎日、暑い日が続きます。今年は台風が来たり、すっきりしない天気が続きますが、ギャラリー碧は元気に開廊しております。

常設展の様子を、画像で少しご紹介。テーマを決めないからこその、意外な作品との出会いが楽しい常設展。
空いた時間にでもお立ち寄りください。

IMG_5600

地元作家による ギャラリーコレクション 展

2013-36

 

展示名 地元作家による ギャラリーコレクション 展

会期

2016年 7月7日(木)~ 7月12日(火)

展示内容

地元作家を中心に、作品展示いたします。
旧作を含め、今までお目見えする機会の少なかった作品を紹介。
既にファンの方や、また新しく地元作家作品に出合う方にも
喜んでいただける展示にいたします。
出展予定作家

菊地武彦、田沼真澄、友成潔、牧田草平、丸山浩司、

お電話でもお問い合わせを受け付けております。気軽にご連絡ください。TEL (0284-21-3258)

作品紹介6-5

今回は、ギャラリー取り扱い作家作品の中から、2作品を紹介いたします。

菊地 武彦

Kikuchi  Takehiko

タイトル   線の形象2013-19

サイズ    77.6cm × 41cm

年代    2013年

価格            SOLD OUT

菊地先生の作品の中で「線の形象」というスタイルに入った、最初のころのものです。
力強い線のかたち。迫力を感じる作品です。


 

牧田 草平

Makita  Sohei

タイトル   Up-Rise 1

サイズ    72cm × 61cm

様式   油彩画

年代    2015年

価格            SOLD OUT

木彫作家の牧田さんが、キャンバスに油彩を用いて描いた作品です。
(それまで、紙での表現は行っていました。)
木彫作品のフォルムを彷彿とさせる牧田さんらしい作品です。
本人納得の処女作です。