現在常設展にて菊地武彦の作品を中心に展示しております。
新作、過去作が並ぶ機会ですので是非お運びください。
画像は「線の形象」シリーズの新作です。(全体図、接写)


9月29日より菊地武彦の個展「With Drawings 2020-2022」を開催いたします。
3年ぶりとなる本展は大作を含む新作ドローイング作品を15点発表予定です。
会期 2022年9月29日(木)‐10月11日(火)
時間 10:00-18:00
定休日 水曜日(会期中10月5日)
2020年頃からドローイングを中心に描いている。長年岩絵の具を中心に制作していたが、ドローイングは岩絵の具を使用せずにチャコール(木炭)などで描いている。
いつもエスキースなしで描く私のやり方は、材料にかかわらずドローイング的といえるが、色材の変更は様々な変化をもたらした。実感するのは画面との距離感だ。色材は前掲のほかにグラファイト(黒鉛)やパステルなどを使用するが、これらの材料の特徴は色材を直接手に持って描くことだ。それにより身体と画面が近づき、また線を消したり擦ることで画面に触れながら描く事態も起こる。つまり直接性が強くなり、同時に原始性も強くなっていく。
ドローイングにおいて身体性を伴った線を引くことは、固まった思考や癖をほぐすストレッチに似ている。ここ数年、場所に起因する制作をおこなっていたが、今回はそれが前面に出ていない。コンセプトを打ち出す明快な志向がないところが、自分にとってのドローイングなのかと思っている。そこでは自分の引いた線に驚く事態も発生する。直接性によって画面は出来事のような性格を帯び、一回性を獲得し、そのときその場での身体が定着されるからだ。
このようなドローイングについて、的確な言葉がまだ見つからないが、ホイジンガが人間を「ホモ・ルーデンス」(遊戯人)と定義したことを思い出す。文化や芸術は崇高な遊びの中から生まれてくるというのだ。(ただホイジンガ自身は直感的絵画や抽象絵画は認めなかったのだが)そしてこれらのドローイングによって、何か新たな制作の扉の前に立っている感覚が、たしかにある。
テキスト 菊地武彦
碧では、引き続き常設展示を行っていますが、随時内容が変化しております。
少しづつ暖かくなってきたおり、ぜひお立ち寄りください。
現在、西側の部屋では菊地武彦作品をまとめて展示中です。旧作の小ぶりなものを展示してみました。現在の作品とはまた違った味わいがあります。変化を比べてみるのも、また楽しいものです。
昨年の秋に当ギャラリーで個展を開催した、菊地武彦さんの作品が小杉放菴記念美術館で展示されます。
2020年4月11日から5月31日まで
フライヤーに大きく作品を取り上げてくださっています。
*現在も小杉放菴記念美術館は開館しております。
美術館とともに、日光で桜を愛でるのも良いかと思います。
常設展示にてギャラリーでも菊地武彦作品を展示中です。ぜひ帰りにお立ち寄りくださいませ。
展示名 | 線の形象 つづらおり 遠望 |
会期 |
2019年 11月1日(金)~ 12日(火) 休:6日 |
展示内容 |
この度、ギャラリー碧では足利出身の作家 菊地武彦による個展「線の形象 –つづらおり 遠望– 」を開催いたします。当ギャラリーでは4回目の個展となります。 紙に岩絵の具という素材を用いつつも、日本画といった言葉では一括りにできない現代アートとしての表現を追求してきた、菊地武彦。今回は、近年新たに取り組んでいる「線の形象」というテーマ作品を発表いたします。すべて今回の個展に向けて制作された新作で、屏風風に床から立ち上がるように置かれた大作をはじめ、約15点前後をご紹介いたします。 |
個展に合わせて図録も出版されます。2010年以降の作品と今回の新作を主に載せたものですが、初期の作品も最後に紹介され、菊地武彦がたどってきた軌跡をたどることができます。 今までの遍歴を知る方もそうでない方も、図録を眺め、そして新作と実際に向き合うことで、菊地武彦が辿ってきた世界観を味わうことができます。 |
今回は、ギャラリー取り扱い作家作品の中から、2作品を紹介いたします。
菊地 武彦
Kikuchi Takehiko
タイトル 線の形象2013-19
サイズ 77.6cm × 41cm
年代 2013年
価格 SOLD OUT
菊地先生の作品の中で「線の形象」というスタイルに入った、最初のころのものです。
力強い線のかたち。迫力を感じる作品です。
牧田 草平
Makita Sohei
タイトル Up-Rise 1
サイズ 72cm × 61cm
様式 油彩画
年代 2015年
価格 SOLD OUT
木彫作家の牧田さんが、キャンバスに油彩を用いて描いた作品です。
(それまで、紙での表現は行っていました。)
木彫作品のフォルムを彷彿とさせる牧田さんらしい作品です。
本人納得の処女作です。
2月4日より、個展を開催する菊地武彦先生の作品が、栃木県立美術館で展示されています。
「学芸員を展示する」という企画展です。
宇都宮へ行かれる方は、ぜひ寄ってご覧になってください。
2016年1月9日[土]- 2016年3月21日[月・祝] 栃木県立美術館
紹介のビデオに一部作品が、写っています。